コード進行のお勉強ノート

コード進行を度数(ディグリー)にして自己学習中。

長調でのIVm - VIIb (4m-7b)

長調で、同主調(短調)からの借用和音である「IVm - VIIb」を経て、Iへ終止するコード進行「IVm - VIIb - I」を、バックドア進行(Backdoor progression)とか, バックドア・ツーファイブ(Backdoor ii-V)とか呼ぶそうです。また、このVIIbをバックドアドミナントと呼ぶこともあるようです。JAZZの曲では、Mistyなどたくさんの曲で使われていますし、洋楽では、ステービーワンダーの曲で使われているようです。

例)
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長調でのVm

長調のコード進行でのVmの用途を分類すると、(1)借用和音(モーダル・インターチェンジ・コード)、(2)Vmを利用して、転調するパターン、(3)ミクソリディアン・モードの曲などが考えられます。
続いて、その時のコード進行のパターン別に分けると、一番多いのが、①Vm-I7-IV のタイプ:IVのセカンダリドミナントのI7をさらに、ii-V分解したパターン。ミクソリディアン・モードからの借用和音だったり、IVのkeyへの(部分)転調だったりします。次が、たぶん②Vm-VI7-IImのタイプ。IImのkeyからみると、IVm-V7-Imとなります。③同主調(短調)やその平行調(長調)への転調のタイプ:転調でのVm使用はあっても、同主短調からの借用和音としてのVmと思われるのは、見当たらなかったです。④その他:Vm-VI7-IImのタイプに近いものが多いようです。

(1)借用和音(モーダル・インターチェンジ・コード)
Vm-I7-IV のタイプ:IVのセカンダリドミナントのI7をさらに、ii-V分解したパターンをよくみかけます。ミクソリディアンからの借用。
例)365日の紙飛行機/ AKB - コード進行のお勉強ノート
例)ハナミズキ / 一青窈 - コード進行のお勉強ノート
例)Love so sweet / 嵐 - コード進行のお勉強ノート
例)ミスティ(Misty) / エロル・ガーナー(Errol Garner) - コード進行のお勉強ノート


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①' Vm-IVのタイプ: 同様にミクソリディアンからの借用と解釈できるそうです。
例)ひこうき雲 / 荒井由実 - コード進行のお勉強ノート

Vm-VI7-IImか、それに近いタイプ。IImのkeyからみると、IVm-V7-Imとなりますので、IImのメロディックマイナースケールからの借用でしょうか。
例)オリビアを聴きながら(1978年; 作詞作曲:尾崎亜美) - コード進行のお勉強ノート
例)MY WAY マイ・ウェイ / フランクシナトラ - コード進行のお勉強ノート

③その他の例:Vm-VI7-IImに近いタイプが多い気がします
Vm-VI7-IV(9)
ジュリア Julia / The Beatles - コード進行のお勉強ノート
Vm-VI7
ストロベリー・フィールズ・フォーエヴァー/ The Beatles - コード進行のお勉強ノート
Vm-IIm
She’s Leaving Home シーズ・リーヴィング・ホーム / The Beatles - コード進行のお勉強ノート
Vm-IVM7-IIm
風になりたい (Samba.Novo) / THE BOOM (作詞・作曲:宮沢和史) - コード進行のお勉強ノート
IIm-Vm-IIIb
「嘘つき女」Think For Yourself / The Beatles - コード進行のお勉強ノート
I-Vm-I-VIm
アイル・ゲット・ユー I'll Get You / The Beatles - コード進行のお勉強ノート

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jazzguitarlesson-beginner.com

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(2)Vmを利用して、転調するパターン
Vm-I-IV; IVのkeyの IIm-V-I
例) I Want To Hold Your Hand (邦題:抱きしめたい)/ The Beatles - コード進行のお勉強ノート
例) From Me To You / The Beatles - コード進行のお勉強ノート

Vm-VI7-IIm; IImのkeyの IVm-V7-Im
例)If I Needed Someone (邦題:恋をするなら) / The Beatles - コード進行のお勉強ノート
例)ミスティ(Misty) / エロル・ガーナー(Errol Garner) - コード進行のお勉強ノート


同主調やその平行調への転調:
例)ジ・エンド The End / The Beatles - コード進行のお勉強ノート

musicsounds.art

(3)ミクソリディアン・モードの曲あるいは、それに近い曲:
ミクソリデイアンにおいて、Vmはダイアトニックコードです。
例)「シー・セッド・シー・セッド」She Said She Said / The Beatles - コード進行のお勉強ノート
例)ヘイ・ブルドッグ Hey Bulldog/ The Beatles - コード進行のお勉強ノート

gakkiii.hatenablog.com

長調のコード進行でVmが使われている曲のリスト:
gakkiii.hatenablog.com

www1.odn.ne.jp

I - I7 - IV - IVm 進行 (1-1(7)-4-4m)

「I - I7 - IV - IVm」進行は、定番のコード進行の一つです 。「どーしbーらーらb」と、クリシェのように、少しずつ低下していく音が含まれるのも特徴のようです。モーダル・インターチェンジコード(借用和音)と考えると、I7は、ミクソリディアン。IVmは、同主短調からの借用でしょうか。


例)ホールド・ミー・タイト Hold Me Tight / The Beatles - コード進行のお勉強ノート

例)ディア・プルーデンス Dear Prudence/ The Beatles - コード進行のお勉強ノート

例)帰れない二人/ 井上陽水&忌野清志郎 - コード進行のお勉強ノート

例)スウィート・メモリーズ Sweet Memories / 松田聖子 - コード進行のお勉強ノート

例)恋しくて / BEGIN - コード進行のお勉強ノート

例)ミスティ(Misty) / エロル・ガーナー(Errol Garner) - コード進行のお勉強ノート

gakkiii.hatenablog.com

「じた」さんの動画再生リスト→C C7 F Fm I - I7 - IV - IVm - YouTube

musicasupport.com

ミスティ(Misty) / エロル・ガーナー(Errol Garner)

Verse前半のコード進行は、I-I7-IV-IVmのアレンジ型と考えるとわかりやすいと思います。I7のところをIVのIIm7-V7である、Vm7-I7に分解して、IVmのところを、backdoor進行のIVm-VIIb7に変更ということで、説明できますし、他の曲のアレンジにも応用できると思います。Verse後半は、4度進行多用の(Tonic)-(Tonic)-IIm7-V7の繰り返しで、I-VIm7-IIm7-V7(1625), IIIm7-VI7-IIm7-V7(36Δ25)。いわゆる循環コードですが、リズムチェンジ(I got rhythmのchord changes)という呼び方もあるそうです。chorusは、前半Vm7-I7-IV-%は、IVのIIm7-V7-Iで、転調と考えたのでよさそうです。続いて、その半音下のIIIへのIIm7-V7ですが、V7のところを、V7-VIIb7とbackdoor的に分解。その次は、3625ですが、IIIm7-VIm7ではなく、IIIm7(b5)-VI7になってます。エロル・ガーナー作曲のインスト曲(1954年)に、 ジョニー・バーク (Johnny Burke) が、歌詞をつけて、1959年にジョニー・マティス歌唱によるカバー版発売。その後、多くのミュージシャンがcover。

A(Verse)
1 (5m 1(7th)) 4 (4m 7b),
(1 6) (2 5) (3 6Δ) (2 5),

A'
1 (5m 1(7th)) 4 (4m 7b),
(1 6) (2 5) 1 %,

B(chorus)
(4の)
2 5 1 1,
(3の)
2 (5 7b)
(1の)
(3m7(b5) 6Δ) ( 2 5)

A''
1 (5m 1(7th)) 4 (4m 7b),
(1 6) (2 5) 1 (2 5),

https://tabs.ultimate-guitar.com/tab/ella-fitzgerald/misty-chords-1206796

MISTY Chords - Erroll Garner | E-Chords

Backdoor progression - Wikipedia

Erroll Garner:
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Johnny Mathis:
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Ella Fitzgerald:
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Sarah Vaughan:
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Joe Pass:
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Barney Kessel:
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Tal Farlow:
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Stan Getz:
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男声弾き語り(Josh Turner):
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Ray Stevens (country version)
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Stephane Grappelli & Michel Petrucciani :
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NARA LEÃO:
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Bud Shank:
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Bud Shank:
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L. A. 4
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solo guitar:
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solo guitar(samba):
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solo guitar(Bossa Nova version):
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Freddie Hubbard:
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sax:
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クラリネット+piano trio
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ギターtrio:
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女声+ギター,piano, etc
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bossa version
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和訳DE歌おう:
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how to (key=Db, drop D):
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Misty

Misty

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