コード進行のお勉強ノート

コード進行を度数(ディグリー)にして自己学習中。

総論

短調でのVIb - VIIb (6b-7b)

短調で、VIb - VIIb (6b-7b)は、よく使われています。VIb - VIIbの後は、IIIb、Im、Vmの3つが多いようです。(1)VIb - VIIb - IIIbの進行(短調の673):ImをVImで表現すると、IV - V - I (451)を含むもの ①Im - VIb - VIIb - IIIbの進行(短調の1673):ImをVI…

短調でのIVm - VIIb (4m-7b)

短調で、IVm - VIIb (4m-7b)はよく使われています。①Im - IVm - VIIb - IIIbの進行(短調の1473):ImをVImで表現すると、VIm - IIm - V - I (6251)で、小室進行(6451)の亜型。例)碧い瞳のエリス / 安全地帯 - コード進行のお勉強ノート 例)チャコの海岸物語 …

コード進行の定番パターン(その1)

コード進行の定番パターンのうち、まずは、ダイアトニックコードが中心のものを列挙してみます。 (1)カノン進行(1563, 4145) gakkiii.hatenablog.com(2)JPOP王道進行(4536) gakkiii.hatenablog.com(3)小室進行(6451) gakkiii.hatenablog.com(4)POP PUNK 進行…

クリシェ

クリシェとは、フランス語で「決まり文句」の意味だそうですが、その名の通り、定番お決まりのコード進行で、「コードの構成音の一部を、半音〜1音ずつ変化させること」です。同一コードであることが原則ですが、そうでないこともあります。メジャーコードの…

クリシェ (Im(あるいはVIm)の1度音下降型)

Im(あるいはVIm)のクリシェを見直してみました。ベース音が1度音から半音づつ順次下降するタイプで、短調の悲しげな雰囲気がぐんと引き出される感じです。そのため、長調の曲で使用されていても、クリシェのところは平行調(短調)のような感じがします。…

クリシェ (5度音上昇型と3度音上下型)

クリシェで、「5度音が上昇するタイプ」と「3度音が上下するタイプ」を見直しました。邦楽では、I - Iaug - I6 - I7 のように、5度音(そ)が、そ-そ#-ら-しbと、半音づつ上昇するタイプが多く、その場合には、IV-IIIm-VIm-IIm-V7 (43625)と、IVに進行した後に…

クリシェ (IImの1度音下降型)

IImのクリシェを見直してみました。IIm-IImM7-IIm7と、I度音が、I-M7th-7th(れ-れb-ど)と下降するパターンが一般的です。7thの次は、IIm6やV7、IIm7/V、III7と様々のようです。IImが登場するということで、長調の曲ですが、そのIImにクリシェが入ることで…

クリシェ (メジャーコードのI度音下降型)

メジャーコードのクリシェで、「I度音が低下するタイプ」を見直しました。このタイプは、トニック(I)以外のものは、見当たりませんでした。大部分が、I度-M7th-7th-6thで、ど-し-しb-ら(移動ド)と、半音づつ低下しています。最後は、I6は少なくて、IVやVI7が…

期待感・増幅進行(6345)

「VIm - IIIm - IV - V (6345)」を含む進行を期待感・増幅進行と呼ぶそうです。カノン進行の亜型(1563, 4511)の中央部分を抜き出したような進行とも言えますし、VImから始まるので平行調(短調)と考えて、VImをImに置き換えると、「Im-Vm-VIb-VIIb (1567)」と…

Rhythm Changes リズムチェンジ (1625, 3625 etc)

リズムチェンジというのは、1930年にジョージ・ガーシュインが作曲した「I Got Rhythm」という曲のコード進行(chord changes)を意味する言葉が、だんだん短くなってできた用語だそうです。AABA形式の曲で、Aセクション(I-VIm-IIm-V7, I (or IIIm)-VIm-IIm-V7…

長調でのVIb - VIIb (6b-7b)

長調にて、同主短調からの借用和音(モーダル・インターチェンジ・コード)である「VIb - VIIb」 を経て、Iへ終止するパターン「VIb - VIIb - I」は、Beatlesが得意とした進行ですが、マリオのステージクリアの時の音楽で、使用されているため、マリオ進行とか…

長調でのIVm - VIIb (4m-7b)

長調で、同主調(短調)からの借用和音である「IVm - VIIb」を経て、Iへ終止するコード進行「IVm - VIIb - I」を、バックドア進行(Backdoor progression)とか, バックドア・ツーファイブ(Backdoor ii-V)とか呼ぶそうです。また、このVIIbをバックドア・ドミナ…

長調でのVm

長調のコード進行でのVmの用途を分類すると、(1)借用和音(モーダル・インターチェンジ・コード)、(2)Vmを利用して、転調するパターン、(3)ミクソリディアン・モードの曲などが考えられます。 続いて、その時のコード進行のパターン別に分けると、一番多い…

I - I7 - IV - IVm 進行 (1-1(7)-4-4m)

「I - I7 - IV - IVm」進行は、定番のコード進行の一つです 。「どーしbーらーらb」と、クリシェのように、少しずつ低下していく音が含まれるのも特徴のようです。モーダル・インターチェンジコード(借用和音)と考えると、I7は、ミクソリディアン。IVmは、…

Doo-wop 進行('50S 進行 ; 1645進行)

Stand by Meで有名な1645進行「I-VIm-IV-V」。'50s進行とかの呼び方もあるようです。'50s progression - WikipediaList of songs containing the 50s progression - Wikipedia例)夢の中へ / 井上陽水(1973) - コード進行のお勉強ノート 例)プリーズ・ミスタ…

POP PUNK 進行 (1564, 6415, 4156)

I-V-VIm-IV (1564)を、シンプルに繰り返した楽曲が、洋楽のヒット曲に多数あります。この1564の進行をpop punk chord progression”(=ポップパンク進行)と呼ぶそうですが、1564が出てくる曲名をとって、「Let It Be進行」とか「アナ雪進行」とか呼ぶ人もい…

カノン進行(1563, 4145)

JPOPでよく見られるコード進行の一つ。前向きな曲、応援したり励ましたりする曲に、よく似合います。www.nextdesign-jp.comgakkiii.hatenablog.comwww.youtube.comwww.youtube.com日本における「カノン進行」の源流を探る旅(その1) | 1983年 | リマインダ…

JPOP王道進行(4536)

JPOPにおいて、特にサビで頻出のコード進行。IV V IIIm IVm 及びそれの亜型の進行。音極道さんの解説に、目からウロコでした。なお、短調でも使える進行なので、6を1mで、書き直すと、6751(6b-7b-5(m)-1m)となります。音極道さんのブログ: www.virtual-pop.…

小室進行(6451)

VIm IV V I は、小室哲哉氏が得意としたコード進行で、小室進行とも呼びますが、メドレーで聞くとまた、面白いですね。IVをIImに変えた6251も同様に、よく使われるようです。長調でも使えますが、短調の曲も多いようです。その場合は、VImをImと変更すると、…