雪の華 / 中島美嘉 - コード進行のお勉強ノート

コード進行みると、Aメロは、長調で、I-V/I-IV/I-Iと進行した後は、V/VIIを挟んで、期待感増幅進行(VIm-IIIm-IV-V)に似た進行へ。Aメロ以外では、VImおよびそのベース音を下降したコードVIm/V=I/V, VIm/IV=IV(M7th), VIm/IV#=IV#m7(b5)や、VImの前でのIII7の使用頻度が多くて、短調（平行調）と思われます。サビの肝であるVIm-VIm/V-IV-V-IIIm-VImは、VImのI度音下降クリシェ(6-6/5-4)とJPOP王道進行(4536)の合体と解釈しました。ノンダイアトニックコードも多く、Bメロ前半のIV-V#dim-VImの、V#dim（そ#, し, れ, ふぁ）は、III7(み,そ#,し,れ)やV7(そ, し, れ, ふぁ)と、構成音が似ているので、III7やV7の代理コードだと考えました。Bメロ後半のIV#m7(b5)は、IVやVImと構成音が共通するコードですが、このあと、IV#m7(b5)-VII7-IIImと進行していて、IIImに進むIIm7(b5)-V7としての役割も果たしているようです、その次のVIaug=VI7(b13)も、続くIImにとってのセカンダリードミナントに相当します。また、サビのVImの前は、VIIm7(b5)ではなくて、VIIm-III7となっています。
2003年発売。作詞：Satomi, 作曲：松本良喜。