リンゴの唄 / 並木路子
「心躍らせるような明るい歌声」で、戦後の日本人を励まし続けた名曲ですが、コード進行みると短調です。使われているコードは、Im, IIIb, IVm, V7の4つだけですが、1拍毎に変わるところが多いので、意外に弾くのが大変です。
歌手の並木路子さんは、当時24才。戦争で、ご両親と次兄と初恋の人まで、失ったばかり。とても明るい気分にはなれなかったそうですが、作曲者の万城が、「君一人が不幸じゃないんだよ」と諭して並木を励まし、「もっと明るく歌うように」と、たびたびダメだしして、あの歌声が生まれたそうです。
作曲: 万城目正, 作詞: サトウハチロー。戦後映画の第1号『そよかぜ』(1945年〈昭和20年〉10月11日公開)の主題歌及び挿入歌として発表。1946年1月発売。
注) 短調のダイアトニックコードのm(マイナー)とb(フラット)は、省略しています。
Key: Cm=1
1 5 (1 5) 1, 5=V7
1 (3 4) 5 5,
(4 1) 4 1 1,
5 5 1 1,
5 1 3 1,
1 1 1 1,
1 (3 4) 5 5,
(1 5) 1 1 1,
4 (1 5) 1 1,
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